開眼

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先日、遠方からわざわざお越しになった大学院生。その彼女いわく、「本物の作品はネットで見た時とは、かなり印象が違っていて、創作する人の緊張感が肌で感じられた」という感想をもらった。おお―、なんて素晴らしい言葉。専攻は社会学なのに美術の分野でも通じる頭脳を持っている。美術とは正確に謎解きするのではなく、ぼんやりと迷うことを楽しむ世界。もっともらしい安易な答えを求めずに、小さな発見を繰り返しながら、作品の謎と深く付き合うことが大切だ。NHK Eテレを見て寿子ファンになってから、寿子さんの人生や作品などいろいろと想像していく内に、いつの間にか何かをつかむことができた。やはり好きこそものの上手なれ!自分の専門分野以外のことでも、本気だったら開眼することができるのだろう。

■アートダイドコロ展 2016年11月3日(木・祝)~20日(日) 11:00-19:00 中野寿子、佐藤康司、佐々木範子 賛助出品 岸透子、羊の工房 OKAYA