境地

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ここ最近、もしかしたら私の人生で一番頭の良い時期になったのではないのかと思うことが増えてきた。それは基礎学力が上がったという訳ではない。いわゆる出来の悪さは変わらないまま。52歳になって劇的に変化することはない。だったら、なぜそんなことを考えるかというと、他力とのコラボが上手くできるようになったからだ。自分自身の能力の限界に気が付いて、できないことには素直に白旗を上げて、謙虚な気持ちで協力を得られるようになった。ただしおんぶに抱っこではない。自分のできることがあるから、他者は快く手を差し伸べてくる。ギブアンドテイク(give and take)の仲だ。なんとも恥ずかしながら、ようやくこの境地に達することができた。映画で言うのなら主役ではなく、脇役でもなく、通行人であっても、良いシーンを創るには必要なのだ。世の中は小さな力を合わせて成り立っている。大きな円のわずかな弧を支える気持ちで、社会に関わることの意義を楽しめる年齢になったのだろう。

臼杵裕世 臼杵万理実 2人展 日時 2016年12月1日(木)~11日(日) 11:00-19:00(12月7日(水)17:00まで)