この1年間、ギャラリーでは臼杵万理実さんの作品展は3度ほど企画した。最初は4月に4年ぶりに佐藤文恵さんとの2人展。夢を語り合う2人は大きく成長していった。馴れ合いの仲良しごっこではなく、志を同じくする仲間として、切磋琢磨して本物の友情を築いたのだ。次は8月。真夏に新しい美術へ情熱を燃やす、白藤さえ子さん、安森信君、山口功君の新進気鋭の4人展。それぞれの個性が真っ向からぶつかり合い、坩堝という言葉にふさわしい熱気に満ちていた。そして、大ラスは万理実さんの父・裕世さんの親子展。昨年に引き続いての開催になるが、前回以上に父上の創作への愛情を感じる内容だと思う。上手いとか下手とか言う前に、画家だったら最低でもやるべきことをやってなんぼじゃないのか！それは後ろ姿を見ているだけで伝わってきた。なんて素晴らしい！しかし、万理実さんだって負けていない。新世界を発表している。根性があるのだ。どうぞ見どころ満載の親子展をお楽しみください。
