マリミンブルー①

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その昔、冬の寒い時期に少女は毎日黙々と自分で決めた数ほど、小学校のグランドをグルグルと走っていた。決して走ることが大好きでも、得意でも、速くもないのに、顔を真っ赤にしながら精いっぱいの力を込めて走っていた。その姿を見守っていた担任の先生は、少女の純粋で一生懸命な活動に心打たれて、卒業した今も細々としたやり取りが続いている。だからこのたびの作品展にも来場されて、あたたかいエピソードを知ることができた。そこで臼杵さんに尋ねた。なぜそんなに頑張ったのか?すると「一度走ってやろうと決めたからかな。鼻水を垂らした時もやめなかった」、と少し照れくさそうに語ってくれた。なんとも彼女らしくて、創作への原点を感じる。どんなものに対しても、いつも熱くなれるから素晴らしい。子供の頃から情熱を持って生きていたのだろう。

臼杵裕世 臼杵万理実 2人展 日時 2016年12月1日(木)~11日(日) 11:00-19:00(12月7日(水)17:00まで)