どんな世界でもビギナーと呼ばれる時代は、能力的にも技術的にも目覚ましく成長できる。やればやるほど新しいことが身に付いてくるゴールデンタイム。しかしある程度の域に達すると、成長はあまり目に見えないものになってくる。自分の中に手ごたえを感じられなくて、次第に自分以外の何かに評価の価値観を求めて、それが成長の証なのだと思い込んでいく。レベルアップしたことが見ただけでわかってくる、数値や尺度で表すことに安らぎを覚えるものだ。ただし、そうやって外ばかりキョロキョロしていると、自分の中にある宝ものに気が付かなくなっていくだろう。そうなのだ、どんな人だって持って生まれたものや育っていく環境はそれぞれなんだ。成長するペースに違いがあるからいろいろなタイプの個性が生れてくる。違いを大らかに楽しむ気持ちを持とう。そして、自分の素質をちゃんと見つめて、伸びていけるのだと信じ、視線が前を向けている限り、成長することはいつまでもできるはずだ。
■とり・トリ・鳥展 2017年1月27日（金）～2月12日（日） 11:00-19:00 水曜定休日 川上弥香、柴田瑛代、福重美和、守重シゲ子、やまさきゆうり、大和佳太、吉田朱里、ロベルト・ピビリー
