エキサイティング

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昨夜は山口現代芸術研究所(YICA)の主催で行われた、今年のヴェネツィアビエンナーレ日本館に出品作家・岩崎貴宏氏による報告会へ。この展覧会は主に「パフォーマンス」、「スぺクタル」、「政治的なメッセージ」の3つの柱から構成され、世界各国から選ばれた新進気鋭の美術家たちが参加。岩崎さんの作品は「訪問した国の美術の文脈を読み、その土地に一般的にある文化で表現する」というコンセプトの元、いろんな角度から鋭く見つめている。複眼という言葉がよく似合う。水面に写る建造物をモチーフにして、ヴェネツィアと生まれ育った広島との文化の共通点やギャップを独自の解釈で柔軟に表現していく。また、10年前の山口県美術展覧会で優秀賞受賞したことがヴェネチアへの第一歩になったとのこと。岩崎さんは公募展への出品は審査員の顔ぶれを見て決め、さらに出展制限の自由度が高い県美展は、自分向きだと直感がひらめき、思い切って挑戦して良かったと笑顔で語った。そして、「広島アートシーン」と公言するように、地元で創作活動にこだわりと誇りを持っていた。東京に行かなくても広島からメジャーになるのだ!その熱い思いは本当に感動した。反骨の精神は素晴らしい。岩崎さんは、藤川先生、YICAの皆さん、とてもエキサイティングな会をありがとうございます!これからのご発展とご活躍を楽しみにしています。