ことわざの「衣食足りて礼節を知る」。人は生活に余裕が生まれて、初めて礼儀や節度をわきまえられるようになるという意味である。日本は戦後、絶え間ぬ努力によって劇的に復興。そして、高度成長期が終わった後は、文明国家になるために文化などの向上に力を注ぐ。生活の物資面だけではなく、心の豊かさを求めていく。母がギャラリー始めた頃、そのような時代背景があった。みんなの力で何かを創り出そうする活気に満ちて、そんな思いに支えられてもらい育っていった。現代と違い柔軟な感覚がなくて、困ったことも多々あったが、文化への強い欲求に後押しされて成り立った。そして、今!世の中が変わって、文化に対する意識も変わった。退化したのか?、進化したのか?それともどうなのか?暫定的な答えを言うより、未来へのバトンが渡せるように、今を頑張っていきましょう!なんでも成るように成る。それぞれが大きな円を支える小さな孤として、プライドを持って生きることで文化は成長していくものだ。