絵師

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近年、美術館ではマンガを題材にした展覧会が増えている。これは単なるブームに思われるが実際はそうではない。その世界の素晴らしさや面白さを理解し、必要性を語れる人が多くなったからだ。現在進行形で進化し続けるマンガ文化は、人々の心に夢や感動などを与えて大いに魅了する。これプラス、マンガはかつての浮世絵のように、日本人による独自の表現として、海外でも高く評価されている。つまり文化の日本代表なのだ。身近でありながら感性を刺激してくれるもの。先日、県美での浦沢直樹展を観た時にしみじみとそう思った。細い線で描くための丸ペンにこだわり,それをスピーディーに使って生まれる浦沢ワールドは、とにかく半端じゃない熱量が伝わってくる。漫画家としての使命と心意気が凝縮されていて、想像以上のボリュームに圧倒されてしまった。江戸時代の葛飾北斎ではないけど、未知の世界に引き込む創造力が美しい。ぜひこの機会に漫画文化をご覧になって、その良さをじんわりとお楽しみください。

浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる 山口の巻 2018年4月20日(金)~6月17日(日) 9:00-17:00(5月3-5日は20:00。入館は各閉館30分前まで) 月曜休館(ただし4月30日、5月7日、6月4日は開館) 観覧料 一般1300円(1100円)、シニア・学生1100円(900円) ※シニアは70歳以上の方。( )内は前売・20名以上の団体料金。18歳以下および高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在籍の方等は無料 会場 山口県立美術館 山口市亀山町3-1 http://www.yma-web.jp/