出会いなんだ!

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先日、ある若者から「これはスゴイ美術家と言えるのは、どれくらいのレベルなのですか?」と質問された。そこで「美術はスゴイと思える作品に出会った人は幸運なのだ。もちろん鑑賞する人の経験が積み重なって、そう思える作品と出会えることが理想だ。ただし、本当に美術に感動した人なら自然にそうなっていく。そのものの良さ(長所)を観つける感覚が芽生えるからだ。しかも年齢を取ってくると感動は増えていく。過去の記憶がリセットされて新鮮に感じやすくなる。つまり入り口で美術に感動できたらそれでいい!また、その後でも美術に感動できたらそれでいい!常に時代は変わるからスゴイも新しくなっていく。他人が言うスゴイではなく、自分が本気でスゴイと言えるものと出会って、美術を楽しみましょう!」と回答した。みんなそれぞれ「これぞ素晴らしい美術家だ」と思えるイメージは違うもの。その人に運命的な出会いがあった時に美術への関心は高まる。どこまでも「スゴイ」という世界を求めて、美術に向き合えるのかが、その人の美術との関係にあるのだと補足もした。

■稲田絵美 個展 うみと時空とりくと空 2018年5月1日(火)~6日(日) 11:00-19:00(最終日18:00まで)