不即不離

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32年前、T君とは年下の友人から紹介されて知り合う。当時、彼は高校を卒業したばかり。大学受験に失敗して予備校に通うと言い、たった1日のわずかな時間しか話さなかったが、なぜだか暑中見舞いが届いたので、夏の暑さに負けない返事を書いて送った。その後、地元の大学に合格する。長い付き合いがスタートした。ただし、たびたび会うことはなかった。いつも予告もなく現れては何かを話して帰って行った。ワガママな奴というよりわかりやすい奴だった。プラス、友人として言うのなら本当に正義感の強い奴。世の中の矛盾したことに心を痛め、それを向かって本気でぶつかり、何度も挫折しては落ち込んでいた。その行為自体は素晴らしいと思う。愛すべきキャラクターなのだ。そんなこんなを繰り返して10年。なんとか卒業までこぎつけて、国家試験も受かって、縁あって北の大地へ旅立だった。あれからは片手くらいしか会っていない。それでも会えた時は楽しい時間になった。初心を忘れずに頑張っている姿に胸を打たれる。昨日、そんな彼から突然1冊の本が届いた。なんと学生時代に作ったエッセーの続きだ。思わず笑った。ウチらの関係は深すぎもせず、離れすぎもしないよね。ありがとう!また、暑苦しい感想文を送ってやる!そして、また会って語り合おう!

■稲田絵美 個展 うみと時空とりくと空 2018年5月1日(火)~6日(日) 11:00-19:00(最終日18:00まで)