弱点こそが魅力だ

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先日、親しい美術家とお会いした時のこと。若者に良かれと思ってアドバイスしたら、その真意は全く汲み取ってもらえず、それどころか逆ギレされたと嘆いていた。このことをわかりやすい言葉すると、自分の頭の中では十分できると勘違いした残念な人と偶然にも出会ったのだ。

私は美術家を目指す人は自画自賛の自己肯定型の人がいいと思う。もちろん自己否定型でも問題はないけれど、やはりマイナス面ばかり強調しても、何も良くなることはないだろう。おそらく彼が会ったのは現実の自分を認めるのが怖いタイプ。どんな人でも弱さもあるから面白い。それがわかっていないのだ。

創作では弱点や短所は意外と役立つことが多い。どうしても人と違うものになるのなら、人と同じようにできないのなら、それは立派な個性だと認めてもらえる。弱点こそが魅力になるのだ。だから勝手に自分で良くないと思い込んではならない。つまり肯定派でも否定派でも独りよがりにならないこと。他人の意見や評価を受け入れていく。創作は周囲との結びつきによってバランスが取れてくる。自信とは自分だけでできるものではなく、他の人とのコラボレーションで生まれる。いつも自分を客観して自分の魅力を創っていこう!