方向性

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先日、美術家を目指す人と出会う。その開口一番、自分はこんなにも努力しているのに、なぜ、評価してもらえないのか?と周囲への不平不満を吐き出し、上手くいかないことを悩んでいた。この方とはまったく親しくないため、実際のところはよくわからない。ただし、私のこれまでの経験で語るとしたら、こういう方のほとんどは努力不足である。どんな職業でもトレーニングの量を積み上げたら、いつの間にか、それによって成長して質が高まっていく。これでは不十分だと思って努力を続けていると実るものだ。

つまり美術家を目指している人に往々にして陥りやすい罠がある。すごく頑張っているのに結果が伴ってこないこと。本人はすごくやっているつもりでも、それは一般人を含む相対的な基準でそう思うだけ。その人に必要な絶対的な個性を磨くためには、まずは自分らしい方向性を定めて、これではないかと思うものに挑戦してみよう。結果が生まれない努力とは、独りよがりなっていることが多い。他人のアドバイスに耳を傾けず、結局は自分の判断基準をごり押している。正しい方向性で必要な量を伴った努力こそ、成功へのたしかな道標になっていく。努力は単に量だけやり続けるのではなく、発展できる方向性を求めていきましょう!


■山口芸短OB展 坂の上の学び舎に遊ぶ 2018年9月28日(金)~10月7日(日) 11:00-19:00 定休 10月2日(火)、3日(水)