がんばる

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たまたま読んだ本に「頑張る」の語源の由来は3つあると書かれていた。1つ目は豊かな土地を荒らされ、奪われないように、じっと動かず両の眼を開いて見張る様子から、「眼を張る」が転じて眼張るになったというもの。2つ目は他人の意見を聞かずに、自分の意見を押し通す「我を張る」で、いい意味で使われるものではありません。3つ目は苦しさに負けずに努力し続けることで、主にその世界のプロか、プロを目指す人のためにある言葉だ。つまりプロは頑張るのが当たり前で、普通の人たちのレベルを遥かに超えた、対価をもらうにふさわしいパフォーマンスを求めていくこと。もし、アマチュアとして趣味でやりたいのなら、のんびりと気楽にマイペースで好きなようにやればいい。

ただし、プロを目指す人が陥る罠がある。それはいつも今以上に向上しようとする意識。本来、ワクワクできるから始めたことが、結果による評価に偏ってしまい、どこかの時点で幸福感はなくなっていく。いつの間にやら周囲の人たちと比べては戦々恐々として、ああよかった、これで十分だなんて、自分の価値観を育むことはできなくなる。欲望は常に膨らんでいくもの。「頑張る」という言葉に踊らされて、理想はエスカレートしていくでしょう。頑張ることは素晴らしい!だけど、身の丈を超える幸せを求めて、頑張り過ぎると自滅するかもしれません。煮詰まった時は初心に戻る!スタート地点で描いた世界を思い出して県境になろう。美術なら自分らしい世界を目指す。相対的ではなく、絶対的な個性を求めて、創作をしていきましょう!

■村上真実 書展 『ゆめ』と『はな』の言葉で遊ぶ 2018年10月12日(金)~21日(日) 11:00-19:00 定休日 16日(火)、17日(水)