美術をそれなりに勉強していけば、必ず少しはよくなっていくもの。創作は失敗することも多々あるけど、何度か挑戦しているうちに、その人らしい表現に辿り着けるもの。ググッと一気に感性が伸びていくことはないが、自分のペースを持続すれば成長できるのだ。また、他の美術家を押しのけなくてもいい。自分ひとりでやれることやっていくだけ。変に他人との競争意識が高まると、それはしばしば挫折感と結びつき、ひらめく想像力を低下させてしまう。
そうじゃなくて他の人の個性を認め、素晴らしい長所を見つけて、そして、それらを自分を知るための鑑にする。これは難しいことかもしれないが、幸いにも美術界に様々な人たちがいて、ある人と近くなったり、距離を取ったりすることが自由にできる。まずはその日に一緒に居合わせた美術を語り合える人を大切にしてみよう。きっと充実した時間になるだろう。我以外皆我師にして、謙虚な心で美術を学んでいこう！
■村上真実 書展 『ゆめ』と『はな』の言葉で遊ぶ 2018年10月12日（金）～21日（日） 11:00-19:00
