あちらこちら

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どんな人の一生も一冊の小説になるほどドラマチックなもの。無理に誇張して表現しなくても、あるがままに書き綴るだけで、その物語は読み応えのある本になる。なぜならこうしたいと計画したものではなく、ほとんどが偶然の産物からでき上がっている。いくら「このような人生を歩みたい」と考え抜いても、その通りになかなか上手くいくことはない。そんな厳しい現実と向き合って生きるしかない。だから読む人の心が熱くなってしまうのだろう。

このたびの作品展。作者についての面白い逸話を次から次に聴かせてもらった。偶然に出会った人たちに個性が愛され、誠実に向き合い育てられた経験が財産になっている。それは彼女が目の前のことを純粋に取り組み、一生懸命やろうとする姿に惚れて、応援したい人たちを手繰り寄せたのだ。小さなプラスの連鎖が可能性を大きく広げていった。ドラマ以上のドラマの中に生きているからこそ、隠れた才能は誰かが見つけて伸ばしてくれたのだろう。やる気や自信は周りの人によって成長していくもの。これからも一直線に創作をしていって、たくさんの経験を積み重ねて、自然と人が集まるキャラクターままでいてください!

■今本 由実 個展 からふるなせかい 出品協力 てご屋工芸班 2018年10月25日(木)~30日(火) 11:00-19:00(最終日は17:00まで)