五感を使って

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表現とはイメージを伝えること。他の人にその人が五感で感じたものを言葉や字体、はたまた美術、音楽などによって、共感してもらうための手段だ。この分野のオーソリティーは言わずと知れた赤ん坊。上手くコミニュケーションを取る術がないため、わかってもらおうと力を奮って、周囲に大きな声で泣いては、自分の訴えたいものを感じさせる。まったく同じように思える泣き声も、その都度違ったメッセージが込められ、必要な情報を感性へ訴えていく。

これが子供の描く絵って天才と言われる正体ではないのか。例えば絵を描く時に見えるものを、そのまま見えるように描くのではない。自分の好みのものではなかったや嫌だと感じてしまう色彩だったなど、目に見えない世界を具現化することで、絵の内容はググッと良くなるのだ。つまり美術とは見えないものを見えるようにすることが大切だ。


そんな天才たちが凡才になるのはプレッシャーが一番の原因だと思う。だんだん大人になるにつれて、人の目や評価が気になってくる。素敵だと言われることに心を奪われて、いつの間にか普通と言われる世界に安住することを選ぶ。そうやって本質を見失って、どこにでもあるような個性になるのだろう。美術は答えの世界。だから1つの理想へ向かうのは危険なこと。画一化した表現にならないために、いつも心を自由にして素直に創作しよう!