白鷺と鴨

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先月下旬、目の前にある一の坂川で鳥同士が激しく餌の取り合いをしていた。ちなみに鳥の種類は白鷺と鴨だった。そう、サギとカモが一緒いるなんてベタな親父ギャグ。もしこれが人間界だったら、おまわりさんを呼ぶしかないなあ~(笑)。そんなくだらないことを思い浮かべながら、自然の摂理を遠くから見つめていた。

同時に私の頭の中では美術の基本となる光景だと思った。このような場面をユーモアで包み込んで、ダジャレのように語っていくこと。誰もが知っていることにちょっとだけエッセンスをかけてみる。みんなが見落としてしまいそうな一面に気付くことで、ものごとを大きな視野で楽しめるようになるだろう。このように外見に惑わされずに、自分の価値観に変化させていくエネルギー、やわらかな姿勢でい続けることが、豊かな想像力になっていくのだと思う。

美術力の最高の効用とは頭を柔軟にしてくれること。何かの現象に心を奪われることなく、自分らしく在りのままに見つめる力が大事だ。つまり独りよがりの発想だったり、欲に捉われてしまったら、どんどんフラットな感覚から離れていってしまう。世間一般の常識に縛られて、個性を埋没させてはならない。この世はもっとも柔らかいものが自由自在な創造力へ繋がっていく。無理にして何かしようとするより、自然のまま、自分らしいままでいる方が面白い世界を生み出すだろう。