立つ鳥、あとを濁さず

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美術についてあれこれと質問された時、私はできる限りわかりやすく語っている。それは余計な前置きをして語るより、シンプルに本質から入っていくことで、受け止める方へ真っ直ぐに伝わるからだ。如何にも知っているかように振る舞って、その場を力説して良く見せかけるのは簡単なこと。実際にはまったく中身が伴っていない、空虚な言葉にならないように気を付ける。自分勝手の思い込みだけで語ってしまうと、痛々しいセンスの持ち主と見られるだろう。本質を出発点にすることで、いかような話しにも広がっていける。ここから始めたら楽しい時間になっていくものだ。
つまり世の中にあることのほとんどはシンプルに語ることができる。大切なことはすべて誰にでもわかる、やさしい言葉で語っていけるはずだ。美術において一番肝心なことは、長たらしい屁理屈ではなく、ただ単純にひらめきを追究すること。理想的な思い込みや空虚な観念で想像力を打ち消してはいけない。美術鑑賞する人たちの心を動かし、本当に刺激のあるものにこだわる。努力すればきっと何かができるのに、努力しないまま開花せずじまいの人生にバイバイしよう。勇気と無謀とは似て非なるものだ。自分がこうだと決めつけなかったら、良い方向へ進んでいく道はいくらでもある。美術が本気で好きだったら、中途半端に知ったかぶらないで、愚直に学び続けていこう!自分で立てた志をまっとうするために、いろいろな情報に惑わされることなく、自分の心の声を聴いて進んでいきましょう!
■ホットアート展 2019年1月18日(金)~27日(日) 11:00-19:00 定休日 22日(火)、23日(水) 出展者 桑迫賢太郎、永野ゆかり、夏乃木しずく、はやしいくみ、藤山正樹、大和佳太