品格

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「地位が人をつくり、環境が人を育てる」という、プロ野球の名将だった野村克也氏の言葉がある。その意味は強打者として4番に据えれば、4番らしい風格や自信がみなぎって、プレーにも好影響を与えるということだ。一番の花形プレーヤーの4番になったのだから、これから先はそれに応える義務がある。最高の評価をもらった人である以上、自分で学び続けて地位を築くしかない。単なる技術トレーニングだけではなく、所作を含めた精神の鍛錬が必要なのだ。ただ結果を出せばいいのではない。勝負を左右する重責に担う人格の成長を求めた言葉なのである。
昨日、テニス全豪オープンで21歳の大坂なおみ選手が優勝した。なんと昨夏の全米オープンに続いてメジャー大会を制覇した。人生には上り坂と下り坂の他にまさかという坂があると言われいるが、さらに破格な喜びを大坂と言わなくてはならないだろう(冗)。それはさておき、大坂選手が勝ったことも素晴らしかったが、一番私たちを感動させたのは、表彰式後のインタビューで相手選手を称え、主催者やスタッフ、ボランティアなど、多くの関係者に敬意を表して、あたたかいねぎらいの言葉をかけたことだ。そうだよね、勝利した瞬間に静かに喜びを噛みしめて、派手なパフォーマンスをしなかったのは、自分一人の勝利でないことに気付いていたからだ。これぞ21世紀の大和撫子!もっとも美しい日本人らしい姿である。やっぱり「地位が人をつくり、環境が人を育てる」という言葉は本当だ!間違いはない。この勢いのまま大活躍していく、大坂選手の未来を信じ応援しています!!!
■ホットアート展 2019年1月18日(金)~27日(日) 11:00-19:00 定休日 22日(火)、23日(水) 出展者 桑迫賢太郎、永野ゆかり、夏乃木しずく、はやしいくみ、藤山正樹、大和佳太