夢の旅

イメージ 1

昨年秋、「県美展で大賞を取りましょうよ」なんて、前向きではあるけど現実味のない言葉で始まった旅。このチャンスは逃したくはない。作者の純粋なハートに火がついて、想像以上のプレシャーを与えてしまい、制作中に鼻血が噴き出すアクシデントにも見舞われる。それでも奥様をはじめとする、献身的な人々の輪に支えられて、脇目も振らず創作活動に没頭していった。異国の地で爆走する画家の成功を期待し、退路のない決意に熱い心で見守っていく。そして、1つの夢へ向かって全力で走りだした旅は、奇跡的に目的地へ到着することができた。イタリアの神様より日本の神様の方がオシャレなんだぜ!ドラマチックな演出が大好きなのだろう。みんな華々しくヒーローが活躍する映画の中にいるような気分になった。
昨日行われたロベルト・ピビリさんの県美展大賞受賞をお祝いする会。有志の皆さんが企画し、親しい人たちが集った。そこには誰もが明るい笑顔で楽しむ。ロベルトさんの幸せを我がことのように喜んでいる。手作り感満載でスマートさはなかったけど、なにより大切な思いやる「愛情」が伝わってくる。本当に古式ゆかしき日本の美しい文化がそこにあった。私はスピーチをした後にすぐギャラリーへ戻ったが、その後祝い宴の流れが盛り上がったことは、想像する必要がないくらい明白なことだ。やはりここには雪舟やサビエルなど異彩を放っているものに、寛容な心で迎え入れる精神がずっと宿り続けている。どうかこの素晴らしい山口で。これからも思う存分に創作してください!楽しみしています!