美術家を志す人は目先の小さな利益にこだわってはいけない。なぜなら大きな視野を見失って成長のチャンスを逃すだろう。美術は多種多様な価値観が混在する中で、その人らしい個性にあった表現で創作するもの。いろんなことを試しながら、自分のスタイルの構築していくのだ。そのため、どうしても時間がかかってしまう。ついつい心の焦りから青雲の志を忘れて、目先の流行りものに手を染めてやすい。その結果、どこにでもあるような似たり寄ったりしたものに陥る。そうならないためには未来にあるビジョンを意識する。これから先にある理想の世界を信じて、最善の努力の結果を受け入れていくことだ。
つまり美術家は大器晩成であると考えた方が良い！世に出るまで苦しむからこそ、それまでの経験が肥やしになって、しっかりした太い根っこが育っていく。豊かな土壌から栄養を十分補給して、素晴らしい作品は生まれるのだと、ポジティブなイメージが大事だ。だから目先の誘惑に負けずに遠回りしよう。広い視野から自分の才能を見つめて今を楽しもう。自分自身で立てた志なら誰かに影響されることはない。ことわざの「若い時の苦労は買ってでもせよ」と言うように、それをなんとか耐え抜くことで免疫が生まれて、ピンチに対して強い気持ちになれる。ちょっとやそっとのことでは朽ちても朽ちきれない、骨太の大器晩成を目指して努力していこう！
