青い鳥

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青い鳥という有名な童話がある。クリスマスの前夜、主人公のチルチルとミチルの兄妹は、魔法使いのおばあさんに「青い鳥を見つけておくれ」と頼まれ、犬やネコ、妖精などのお供をともに、様々な国へ行っては探し回り、そのたびに青い鳥は捕まえてみるものの、出国したとたんに色が変わって駄目になってしまう。やがて二人は目を覚ましみたら家のベッドの中。青い鳥を探す旅は終わって、ついに捕まえることはできなかったが、ふと鳥かごを見てみると青い鳥がいた。そう、本当の青い鳥(幸せ)は自分たちのすぐそばにあるのだ。つまり幸せは身近にあっても、なかなか気がつかないもの。このことを教訓にした物語です。
ところで、臼杵万理実さんとは10年前に知り合う。当時、彼女は卒業間近の県立大の4年生。子供の頃から美術教師の父親に影響されて、美術家になることに憧れ続けて、そうなる日を夢見て制作をしていた。しかし、実際は美大受験に意味を見いだせず、挫折感を抱えたまま学生時代を過ごす。その姿はチルチルとミチルと同じで、青い鳥が見つからなくて途方に暮れたまま。どうしたらいいのかわからずに悩んでばかりの日々だった。今の彼女の動きを見ていたら、そんなことはまるで嘘のように思える。目の前の創作に没頭し、自分の個性を活かした世界を求め、脇目をふらずに頑張れるようになった。ようやく自分らしい感覚が芽生えてきた。時間はかかったけど、だからこそ意味を感じる。さらなる価値観を目指していきましょう!ファイト一発!
臼杵万理実 作品展 じゆうちょう 2019年3月8日(金)~17日(日) 11:00-19:00 定休日 3月13日(水)