万理一空

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宮本武蔵五輪書にある「万理一空」という言葉。どこまで行っても同じ世界で、すべての理は天に通じているという意味だ。転じて、どこまでも同じ一つの目標を見据え、たゆまず努力を続けていく心構えを表す。どんなチャンスに直面しても、どんなピンチに直面しても、動揺することなく凛と立ったまま、普段と同じ気持ちでいられる状態。そして、目標を追求しないではいられない熱い魂と、不断の努力が人生を楽しくさせてくれる。様々なことに巡りあって一喜一憂しないで、ドーンと構えていることが大切なのだ。つまり何かを成し遂げたいという強烈な思い込みがあること。それが最初になかったら運よくできたとしても、偶然は二度も三度も続かないし、奇跡が起こることはないのだ。
この春で大学を卒業する直前だった臼杵万理実さんと知り合って10年経った。当時の彼女はすべての面で力が発揮できなくて、何をしてもじれったい日々を送っていた。自分でもどうしていいのかがわからず、思いっきり手を伸ばしても何も掴めなかった。なぜなら外にばかりに目を奪われ、自分の個性を肯定できずに、もやもやするしかなかったのだ。しかし、自分の中には素晴らしい他人とは比べものにならない絶対的な素敵な価値がある。子供の頃からずっと絵を描き続けられる人並みでない創作への愚直さがある。蒔いた種から花が咲かないのは熱が足らなかったから。今一度、自分自身のことを信じていけるように努力していく。そうしている中でいつの間にか知り合った仲間たち。彼女に大きな力を与えて成長させてくれている。もっともっと頑張っていこうじゃないか。その明るい感性を活かして実るように頑張っていきましょう!