科学より迷信

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昭和の友だちつくり、平成の友だちつくり、そして、令和の友だちつくりは同じようなもなのか、それとも違ったものになっていくのか?おそらくこの答えを真面目に追求したら、とてつもない量の文章になってしまい、1冊の本では収まりきれないだろう。どんな時代でも友だちつくりの形式なんて、この世にいる人の数だけ存在するため、個別の事例を1つ1つ挙げたら切りはない。実はレアケースと呼ばれるのが普通であって、誰もが何らかの偶然によって巡りあい、奇跡的な関係を喜ぶことで友情は芽生えていくのだ。
つまり人の出会いなんて科学では証明することはできない。いつの時代になってもイレギュラーなパターンばかりで、友情を感じる範囲までは分析できたとしても、人と人が出会うことで生まれるエネルギーの熱量は、千年先の未来が訪れても化学反応式では表せないはず。むしろその昔から伝わっている迷信の方が納得できるものだ。まったく合理性がないと思われることでも、長い年月に渡って言い伝えられる理由を深く考えよう。そう、私たちが生きている世界には摩訶不思議なものだらけ。人間はたった一人では生きていけないから、先人たちが残した知恵の意味を知る必要がある。科学ではわからないものにある幸せ。人は人のために頑張った達成感と、人から感謝される喜び、友情を分かち合えるあたたかい時間に幸せを感じる。この基本を忘れずに生きていくことで、もっとも人として輝けるでしょう。
■稲田絵美 個展 いつの時代も 2019年4月28日(日)~5月5日(日) 11:00-19:00 定休5月1日(水)