集中力

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鉄鋼王と言われた米国の実業家 カーネギーの言葉に「よい卵をみんな一つの籠に入れて、その籠から眼を離さない」がある。これは一点に集中していくこと。多角経営をして事業を分散させるから、注意力が散漫になって籠を落とす確率が高くなる。それならば一つにまとめた方がリスクは低いという意味だ。「なにごとにもよらず、目覚ましい成功に至る真の道は、自分でその道を完全に習得することである。勢力をいろいろの分野に散らしてしまうのを、私は賢明だと思わない」と付け加えているように、自分自身の本業(得意分野)に一本化させていくのだ。なんでもかんでも手を出したら、気もそぞろになって失敗を招きやすい。自分がこれぞと思うことに全身全霊で挑戦するから成功するチャンスが生まれるのだろう。
つまり自分が才能を感じている世界には、すべてを捧げて限界のギリギリまでやり切ることだ。ただし、ある程度やっても普通の人と同じくらいのレベルでは発展していくのは難しい。世間一般の基準を超えることができないのなら新しい道を探していった方がいい。無理なものはやはり無理で上手くいかないものだと達観しよう。しかしながら、あと一歩踏み出せたのなら、上手くいくことが多くあるもの。失敗を怖がって中途半端になってしまうことはよくあること。この矛盾していることはこの先に人類が進歩していっても簡単には解決しない問題だ。要するに絶対的な答えを知っている人はいない。迷い迷われながら生きるのが人生。どんな環境であっても1つのことに忍耐と不屈の努力で生きていく覚悟で頑張っていこうということだ。
■稲田絵美 個展 いつの時代も 2019年4月28日(日)~5月5日(日) 11:00-19:00 定休5月1日(水)