多聞多見

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もし、本当に美術家になりたいと願っているなら、美術仲間や鑑賞者などの批評を、より多く求めていくことが大切だ。例えそれが厳しい評価でも良いではないか。何も言われないよりはずっと意味がある。なぜなら人は自分以外のことはわかっても、自分のやることはよくわからない。だから独りよがりになることや狭い知識に偏らないために、鑑になるような言葉をもらい、等身大の自分を知る機会にしていく。多くのことを聞き、多くの人の熱い魂に触れるのだ。
そして、より多くの展覧会や作品展を鑑賞すべきである。自分の専門分野に直結しないものでも、あまり興味のない分野であっても観る。それらを五感で触れることによって見聞を広め、自分の中に眠っている新しい才能を目覚めさすのだ。つまり後天的な才能を信じてひたむきに努力しよう。また、そのためには良き師、良き仲間、良き本などに恵まれるように心掛けよう。自分ひとりでは先天的な才能しか開花しない。出会いによって生まれるエネルギー。自分だけでは気付かなかったことを知り、未知の世界に挑戦する意欲を燃やそう。まだまだ伸びしろがあると言い聞かせて、後天的な才能が生まれることを信じて頑張ろう!
■岸 透子 水彩画展 ー VOICESl ー 2019年5月31日(金)~6月16日(日) 11:00-19:00 定休 6月5日(水)、11日(火)、12日(水)