コンプレックス

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ことわざの「隣の芝生は青く見える」。その意味は何でも他人のものはよく見えるということだ。人は誰でも自分だけができないものだと思い込みやすい。周りの人が偉く見えてしまうことがある。何をするにも失敗したイメージしか浮かばず、成功しないことばかり気になって集中できなくなる。こうしたコンプレックスは決して特異な心理状態ではない。老若男女を問わず、多かれ少なかれとりつかれるもの。
なぜなら、この世の中は偉大なる先人から現役バリバリで活躍する人、そして、未来に期待できる人材が山のいる。冷静に見比べたらへこまない方がおかしい。もし、コンプレックスがないと言い張るのなら、そういう人は心が病んでいるか鈍感なだけ。なんらかの世界と関わりを持とうとした時、自分の良さをアピールしたり、よく見せたいといった心理が働き、その結果、不安感でドキドキしたり、プレッシャーで上がったりする。つまり向上心がある人にはコンプレックスが普通に生まれてくる。このことを肝に銘じよう。
だからコンプレックスこそ、その人を成長させるバネになる。向上心を持たずにいることが問題であって、厳しい壁にぶつかることで危機が芽生えて、自分自身の能力を最大限に活かすための努力が始まるのだ。ゲーテの言葉に「涙とともにパンを食べたことのない人に、人生の本当の味はわからない」という格言の通り、人生には理不尽なことや悲しいこと、辛いことは一杯ある。そうした混沌とした時期を乗り越えて、やがて自分らしい個性が生まれてくる。このエネルギーを爆発させて、素敵な自分を育んでいこう!