高校野球・リベンジできた応援団

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高校2年の夏。高校野球県大会ベスト8を懸けた戦いがあった徳山市野球場(現・周南市)のスタンドはめちゃくちゃ暑くってけど、午前中に部活の練習をしてひと汗流したせいか、それとも応援する試合への緊張感からか、その日はあまり気にならなかった。
ところで我が母校は当時・男子校であった。したがって華やかなチアガールや女子生徒の黄色い声援はない。このことは少し寂しい思い出だけど、それで卑屈になることもなかったが、この日対戦した高校の女子生徒たちは元気がよくって半端じゃないほど声が響きわたり、「おー」という男子の低音の声は「きゃー」の高音の女子の声に完敗して、そのせいかゲームも拙攻を繰り返して流れに乗れないまま進んでいった。
「やべえよなあ」という重い空気が漂うスタンド。そんな事態に男気をみせて、気合いを入れた声を張り上げる応援団の連中はたのもしい。その頃は横浜銀蝿などのツッパリ君スタイルが全盛期で、彼らの「夜露死苦」決めた学ランはいなせな姿だった。それにしても今日の応援はすごく迫力があって、親の敵討ちのような敵意を感じさせ、応援団の気持ちが流れを呼び込み母校は逃げ切りで勝利した。
「やれやれ勝った」と熱気の残るスタンドを後にして、帰りのバスに向かう時に荷物を運ぶ応援部の知り合いに「今日はすごかったね」と声をかけると「対戦校の女子に先輩(応援部)がふられたら、絶対負けられないと鬼になってからね」と事情を教えられ大声で笑いたかったですが、そんなことをしたら学校に帰ってから個別の応援練習に呼ばれそうなので我慢しました。

(画像は昨年の試合から。今や共学になってチアガールがいます)