初心

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いつの時代も20代後半に差し掛かった人は、若さだけでは前へ進めなくなってくる。ピチピチやキラキラとした眩しさは、成熟した人にまだまだ蒼いねと言われて一蹴され、社会での実績の足らなさを身を持って知らされる。だから創作する人にとっては一番の正念場だと言えるだろう。夢を持って生きることは大切だけど、本当にその夢のままで突っ走っていいのかを、少ない経験から考えなければならない。いつまでも中2病のような自惚れた精神だけではいられない。これまで素晴らしいと信じていた世界でも、時代はあっという間に変わるから、そのままじゃいられない現実に受けていくことだ。

つまり20代後半に差し掛かった人は、初心や原点をしっかりと思い出し、今やっていることは果たして正しいのか?自分にとって本当に意味があることなのか?など、一度立ち止まってそれまでの行動を俯瞰してみよう。今の自分は理想へ向かって進んでいるのか、迷って曲がっていないのかを確認する絶好のタイミングだ。人の目は前にあるため前へ行くことばかりに捉われやすい。それを野放しにするといつの間にか惰性に流されて全く違う方向へ進んでしまう。いつまでも創作に情熱を燃やすために必要な燃料は何かを特定すること。また、自分にとって一番の志とは何かを問い直し、あらためて成功した自分を思い浮かべて頑張ろう。そのためには自分の未熟さを隠さずに肯定していく。そう、未熟とは伸びしろであって、そこに活路が開けるものなのだ。どこまでも自分の可能性を信じるために、若い魂を燦々と燃やし続けていきましょう!

■麗しきかな 美しきかな 目出度きかな 吉祥展&アートカレンダー展 【出展者】臼杵万理実、岸透子、紀田秀夫、佐藤文恵、てご屋、はやしいくみ、舛井美佐江、村上真実、大和佳太、和紙工芸シオン 2019年12月7日(土)~25日(水) 11:00-18:00 休 12月11日(水)12日(木)、18日(水)、19日(木)