現代アート

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深夜のバラエティ番組で「現代アートがわからず、恥をかかないための授業」と題して、ユニークな観点から現代アートを親しみやすく解説していた。まず、現代アートとは、主に第二次世界大戦後に広まった新たな表現のこと。個人的あるいは社会的なメッセージが込められたものを指す。作品にまつわる様々な美しさだけではなく、今まで誰もやっていない、インパクトのある手法や方法で話題性が生まれ、その作品について論争が起こることを評価する。
要するに、その作品が目に訴えてくる美しさだけがアートではない。脳に訴えかけるインパクトこそがアートだとするため、作品の見た目の美しさや高度な技術を基準にする一般人には、どこか近づきづらい雰囲気がある。たしかに誰もやっていないことだけど、これが本当に芸術でいいのだろうか。素朴な疑問が生まれてくるのは当たり前。しかし、私たちはいつも未知なものにワクワクする。知らないことを初めて知った時に興奮してしまう生きものだ。今まで見たことがない新しさを楽しんで感動する。
つまり、現代アートとは新しい楽しみ方を見つける楽しみがある世界。いろんなジャンルを見つけることを面白がり、異なる個性を発見することを面白っていく。だから、作品にそれだけの価値があるどうかを見極めるために、作者の創作歴などを調べて、作品に込められたコンセプトやメッセージを読み取る。挑戦的な作品の背後には必ずストーリーがある。積み重ねて発表した活動歴を知ることで、何を問い続けていたのかが見えてくる。そして、作品を通して自分の中にある新たな価値観が生まれることを楽しむことが大切なのだと締めくくっていた。