裏返し

f:id:gallerynakano:20210817002148j:plain


先週末、バラエティー番組「マツコ会議」のゲストは、山陰発ピアノPOPバンド「Official髭男dism」(オフィシャルヒゲダンディズム)。私は音楽には詳しくないけど、『山陰発』というフレーズが目に留まって、そのまま放送を見てしまう。すると、そのトークから地方の利点に気付かされて、いろいろと学ぶことが出来た。特に、島根でどのようにして多彩な音楽性が培われたかについての以下のやり取りはとても参考になった。
「山陰にいる時って、たしかに音楽を入手するのが難しい時代だったりから、その時って、1枚のアルバムをどれだけ深く聴き込むことをしないといけないっていうか、それしかできなかった」とメンバーの1人が語れば、「逆に言うと、次から次になんでも聴ける時代になっちゃうと、もう、こういう人達は生まれてこなくなるかもね。枯渇感って大事だと思うのね。島根だったから、この音楽性のバンドになったのかなあと感じた」とマツコが答えたシーンは、デメリットがメリットになると知らされる。
この他、地方は人が少ないからこそ、地元の年上の人とコラボしたり、興味のない音楽を参加するなど、都市部の専門性に特化し集合体に対し、自然と分け隔たりなく交われる良さを強調していた。つまり、どこに住んでもそこは都であって、土地土地にある風土を活かしていけば、才能を発揮できるチャンスを創り出せるだろう。今いる場所に不平不満を持っていたら天職には出合えない。どうすれば面白くなるのかを考え、創意工夫と試行錯誤を繰り返せるのなら、それが天職だと思えて頑張れるはずだ。