美術家とは特別な資格がなくてもなれる職業。美術系の学校に行かなくてもいいし、どこかで弟子入りして修行しなくてもいいし、「自分は美術家だ」と宣言しても一向に構わない。なぜなら、ふさわしいかどうかは簡単に見破ることができるから。どれだけ口先で勇ましいことを言っても、実際に作品を観れば一目瞭然なのだ。それは作品が上手いとか下手とかで判断するのではない。夢を熱心に追いかけて創作すれば、ワクワクする気持ちは敏感に作品に出てくる。つまり、美術へ好奇心を掻き立てていける人だったら、無理に美術家だと言わなくても、作品の醸し出す雰囲気が証明するだろう。
本日より開催する「臼杵万理実作品展」。彼女と知り合って丸12年。年々、美術の世界の水に慣れて、自分の立ち位置をつかみつつある。美術と付き合うための距離の取り方に試行錯誤する日々が続く。とにかく、そういう小さな体験を積み上げながら、自分自身の個性を広げていくのみ。人というものは絶え間なく育つもの。こつこつと努力したら、こつこつと伸びるはず。どうかその作品をご覧いただきましたら幸いに存じます。どうぞよろしくお願いいたします！
■臼杵万理実作品展 2021年11月4日（木）～21日（日） 11:00-17:00（土のみ18:00まで） 定休 11月8日（月）、9日（火）、10日（水）、15日（月）、16日（火）、17日（水）
