自由と平和

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「日本国民は正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民と協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」というのは、日本国憲法の前文である。

1948年11月3日、さまざまな紆余曲折があった末に、世界で初めて戦争放棄憲法で宣言したことを記念して文化の日が制定された。自由と平和を愛し、文化をすすめるために国民がこぞって祝い、感謝し、記念することという意味を込めて誕生した祝日なのだ。

昨年来、新型コロナ感染症パンデミックがもたらす社会への影響は甚大なもの。人々は未曽有の危機に大きな傷を負ってしまった。今もまだ何とも言い難い厳しい日々が続いている。文化とは本当にもろいもの。日常に何かが起これば、とたんに味わえなくなる。だから、みんなで不安定なものを支え合って、自由と平和が保ちあうことが大切になるのだろう。