特に若い世代だったら、もっと頑張って早くいこうとして、一つの作品が未完成のうちに、次の作品に取りかかって粗雑になりやすい。早く頂上へ行くためのことばかりに夢中になって、目の前のことを疎かにして基本的なことの大切さを忘れる。ほんの小さなことでも、それをきちんとすることで、自信がつくというメカニズムを見失っている。
だから、一足飛びに進もうとしないで、今のことに専念して全力を尽くしていこう。もっともっとと欲張るから上手くいかなくなる。この一番の原因は自分についてよくわかっていないから。自分の素晴らしさを発見することができないだけなのだ。つまり、自分の良さを知るためにたくさんのチャレンジあるのみ。いつも美術家になるという目的へ向かって動き出していく。できることができることなのだ。創作が好きだという原点を見つめ続けるために、自分にできることを積み重ねて、創作することの喜びを味わていこう。
