創作意欲を燃やす

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本気で美術家と呼ばれたいのなら、ガッツリと創作意欲を燃やすことだ。ただ何となく美術をしたいなんて、軽々しいふらちなことは言わずに、もう、やむにやまれずそれなしに生きれないと堂々と語っていこう!とにかく自分の創作に真っ直ぐに取り組み、燃え上がる情熱で身を焼かれる状態こそ、美術への愛に満ちた一人の人間が辿る正しい道。こんな純粋な気持ちがなかったら美術にはなれない。自分の利益になることばかり考えて、処世術を率先して磨いているようじゃ、美術家という言葉はあまりにも似合わない。自分の利得のことなど忘れ、ひたすら創作して成長することに、全エネルギーを使っていくのだ。時になんでこんなに一生懸命やっているのかと、自問したくなることもあるだろう。

そんな自分を納得させるためには、大いなる欲望が必要になってくる。やはり創作意欲がなかったら困ってしまうし、それがあり過ぎたらまた困ったものになる。このバランスは本当に難しいもの。なければないでよくないし、妙な形で出てくれば始末に負えない。創作意欲とはそれを満たさなければ駄目にことはない。しかし、本能的に動かざる得ない衝動は抑えることができないもの。つまり自分が生きている歴史を作品に託したいのだ。作品はつくっておけば勝手に評価されることはない。そう、美術家として一人前になるまでには、恐ろしく年月がかかってしまうのは当たり前。それを承知で挑戦していく勇者こそ美術家と言える人なのだ。先人の素晴らしい足跡を勝手に真似て盗んだところ、それだけでは今の時代に通じるものにはならない。あれこれと我武者羅に学んでいくことだ。

カッコいい美術家という名誉や名声のためにやっていると、いつの間にか虚像を追いかける人生に行きつてしまう。自己中心にやっていくのではない。美術界全体を盛り上げていく志がなかったら美しいものは生まれない。どこまで美術界の一員の役割を果たしていく姿勢が輝くものを創り出すのだ。美術家と言われる人は、その人の考え方でで違ってくる。例え苦しい状況で苦しいとぼやいていても何も変わらないもの。どんなピンチであっても発想を切り替えることで乗り越えていけるのだ。さあ、だから美術家になるために自分を進んで追い込んで持てる力を全力投入していこう。上手くいこうがいかまいが、いつも持っている力を出し切ることで、美術家になるための主題がわかるはずだ。