努力の天才

近年、どんな人でも必要な情報を簡単に手にすることができるようになる。いわゆるビッグデータをウェブ上で収集し、自分なりに分析して適切に活用すれば、経験値の足らなさを補うことができる。かつてのように、さまざまな文献などからこつこつ調べてなくても、検索キーワードを巧みに使えば、効率よく情報を得られる時代になったのだ。
それ故に、自分がやりたいことをある程度のレベルまで発展させることは容易くなった。いろんな人たちの成功事例を参考にしていけば、それなりに完成度の高いものができるだろう。しかし、それだけではそれ以上のことはできない。自分なりに基礎から創意工夫していないと、新しい個性的なものを創り出すのは難しい。
つまり、あらゆることで手にした情報をヒントに、自分の身に付くまで学んでいくこと。才能を伸ばしたいのなら、受け売りのもので身に付くことはない。自分自身で学ぶ意味を発見することで芽生えてくる。「天才には、そう誰にでもなれないが、本物には努力次第でなれる」という格言のように、先天的なものより後天的な努力によって、独自性のある個性を育んでいけばいい。