努力と熱意

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いわゆる美術とは生まれつき才能のある人が活躍する世界だと思われている。たしかに呑み込みが早くて作品制作に必要なことが多くできる人のことを才能があると言われている。いっぽう、なかなか要領を得られず、何をつくってもしゃんとしないと、才能がないとレッテルを貼られてしまう。しかし、実際のところ才能にはそんなに大きな差はないように思う。なぜなら美術の才能だと言われるのは、頭に浮かんだイメージを表現する能力のこと。パッとひらめいて、スッと具現化することだ。これがスマートにやれることが理想なのだが、すぐに上手くできないからって、諦めずに粘り強く制作すれば、同じくらいのパフォーマンスは可能だ。じっくりと創作に取り組んで十分に努力を積み重ねれば、素敵な作品を創り出す力が身に付いてくるはずだ。

つまり才能は持って生まれたものより、後天的なものを地道に伸ばしていけばいい。例えスタート地点ではデッサンが上手くなかったり、ありきたりのセンスで平凡だと言われても、こつこつとやり続けた人が生き残る。そのためには美術に惚れて好きになること。美術の魅力に取りつかれて、なにがなんでも創作したいと、とにかく夢中になっていくことだ。そうするうちにいつの間にか美術の神様が振り向いてくれる。自ら育てた後天的な才能によって、豊かな表現力は養うことができるのだ。「足下を掘れ、そこに泉あり」という格言のように、さまざまことに積極的に挑戦して、才能を掘り起こしていくこと。いくらでもある潜在能力を伸ばせるように頑張っていきましょう!

■Hello,Full moom akari yoshida Exhibition 2019年11月1日(金)~6日(水) 11:00-18:00