劣等感

「健全な劣等感とは、他者との比較の中で生まれるのではなく、理想の自分との比較から生まれるものである」という名言がある。

いわゆる美術家がプロフィールに書いている『学歴』『作品展への出展歴』『師事した先生』『作風の変遷』などは、あくまでも一つの基準でしかない。それ故に将来性や今現在の評価の物差しにすることはできない。だのにこれらを使って他人と比較しては、勝手に喜んだり落ち込んだりする人たちがいる。自分自身を競争社会の渦中に飛び込ませて、目先の結果に一喜一憂しながら流されていく。

つまり、無意味なことで比較したとことで、成長や発展することに繋がることはない。他人より上に評価されたいを追い求めたら、心身ともに消耗していくだけ。大切なのは人間なら誰しもが持っている劣等感をどう扱うか。劣等感を上手く扱うと理想の自分になりたい欲求を刺激する。人が前向きに成長して人生を充実させる際の原動力になる。なりたい自分や過去の自分と比較して劣等感を健全に取り扱おう。