「情報が変われば、意見は変わる。彼方は違うのかい？」という名言がある。いわゆる一貫して主張した意見を変えないことは美徳とされてやすい。しかし、この世の中で変化しないものは、常に変化しているという事実だけ。変化することこそ唯一の永遠だ。どんなものでも諸行無常の運命にあって、良くも悪くもいつの間にか変化していく。
それ故、どんな時代に生きたとしても、「本当にそれでいいのか？」と自問自答することが大切になる。なぜなら、たとえ現時点では妥当だと思われるものでも、これから役立つかどうかは未知数だから。新たな考え方を念頭に置きながら、より妥当だと思うものに変化させていく。答えを急いで出さないで、試行錯誤しながら前へ進めばいい。
しかしながら、多くの人はみんながそうしているからという理由で、常識や固定観念に縛れて、変化することに興味がなかったりする。自己防衛本能が強過ぎて、冒険心を持てない人たちだ。その結果、これまでの常識どおりに動いて失敗する方が、常識に反して成功するより良いとして、変化しないものはひとつないことから目をそらしている。
