初窯

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昨日、お客様とご一緒に市内の萩焼窯元である明善窯・大和潔さんの所へ行きました。
ちなみに大和さんは萩焼窯元の家に生まれ、実父様が病気のために若い時からこの道に入り、
継承された窯を使って作陶をしていらっしゃいましたが、
自分の理想とする陶芸をするためにこの春に新しい登り窯を作られ、
「登り窯で焼くのは経済的に考えたら効率の悪い仕事になるけど、モノが溢れている時代には
 シンプルな萩焼の良さが伝わるこの方法にこだわることが大事だと思っています」
と語られました。

ところで、このような焼きもの窯を作られる職人さんは後継者がいなくて、
今回の大和さんの窯を作られた方も70歳代と60歳代と高齢のため、もうじき引退されるということです。

この原因は職人仕事は修行期間が長く、その間は徒弟制で高い賃金が望めないために人材難になってしまい、
今後の伝統工芸の世界に少なからず影響が生まれていくことになりますので、
このような職人仕事は国の財産にですから育成する手段を行政は考えるできだと思います。