阪神の矢野

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キャッチャーは監督の分身などとよく言われる。
かつて名捕手として27年間の現役生活で数々の記録を球史に
遺してきた野村監督が正捕手の位置に誰を据えるか?
とかくシーズン前はそのことに注目が集められていた。
若手捕手の大胆な登用、相手や投手との相性をを考えた
複数捕手の併用策などの予測もあった。
しかし、開幕から正捕手の位置に座り続けたのは矢野輝弘だった。
これまでの経験、実績に加え、野村監督から勝つための戦術、
一流の捕手術を学びつつ、その目はもっと先を見据えている。

        月刊タイガース1999年8月号より

移籍1年目の1998年7月7日の横浜戦で佐々木投手からサヨナラヒットを打って、
阪神の矢野」をアピールしてから1年経って、
矢野は阪神の守りの要を担う選手になり、大きく特集が組まれていました。
トレードで放出した関川と久慈が移籍先で活躍する中で、
矢野は穏やかな表情とは裏腹に旺盛な闘争心で成長し、
当時31歳の遅咲きのスターが誕生しました。