潮風窯「一期一会」展

イメージ 1

来月18日(木)より福岡県小石原焼の陶芸家・リック・フーシェさんの作品展を開催いたします。

潮風窯「一期一会」展

会期 2007年10月18日(木)~22日(月) 11:00~19:00
会場 ギャラリーナカノ

私はフランスで生まれて育ちました。
そして20年近く前に、独特の文化に惹かれ、日本に居を定めました。
武道を修め、茶道を学び、ついに自ら作陶に至っています。
焼き物は土と炎の芸術、やればやるほど奥深い仕事で、
私はもうこの魅力から離れらそうにありません。

窯の名の由来にもなった塩釉(えんゆう)とは、
十二世紀にドイツでうまれた技法です。
作品に釉薬をかけずに焼き締め、炉内温度が1300度になる前、
窯の中に岩塩を投入します。
揮発した塩から発生するナトリウムと土に含まれるシリカなどが反応し、
さまざま色合いに発色し、それが巧まざる釉薬となるのです。
塩を投入する際の温度や塩のかかり具合によっても微妙に色調が変わります。
どれひとつとして同じものはありません。
まるで神の息がかかったような仕上がりに
私は茶道で習ったひとつの言葉をいつも想い浮かべます。

一期一会

さあ、そろそろ窯を開ける時間です。

                 リュック・フーシェ


どうかリュックさんの大和魂を感じさせます作品をご高覧ください。