その昔、日本に在住するフランス人の美術家にお会いした時のこと。さすが日本の美しさに惚れて来ているだけに、親日ぶりを発揮する言葉が止まらなかった。やっぱりかなりの日本通。常日頃、こっちは当たり前だと思っているものの良さを教えてもらう。その中で「潮風」と「水」と「米」は特に気に入っていると言う。たしかに「水」と「米」はそれなりの高いレベル。すぐに納得できたが、「潮風」も良いと言われると目から鱗が落ちた。やさしくて心地いいと語ってくれた。やはりこの国の風土は素晴らしい。本当に誇りを持っていい！ちなみにこの3つから作られるのは何かわかりますか？と尋ねてみた。しばらく考えていたけどギブアップ。その答えは日本酒だ。古来から神様を祀る際に使われ、愛されて飲まれている嗜好品。もちろん、この日初めて気が付いたこと（笑）。こうやってお話しすることによって、点と点を線でつなぐと新しい発見ができました。あらためて敬意を表するとともに、一期一会の大切さを痛感する日になった。
