一期一会

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人を泣かせる話と笑わせる話するとしたのなら、意外と笑わる話の方が難しいと言われている。自分が面白いと思っていることでも、独りよがりの域を脱しするこなく、相手に意図が伝わないまま、未消化になることが多いからだ。これと同じように愉快な雰囲気の作品になるのかどうかは、時代時代によって流れが変化していくもの。もう少し詳しくいうとしたら、ただ明るい雰囲気で描いたとしても、心の中まではなかなか伝わりにくい。どこか当たり前すぎてつまらないし、お手本を真似たような微妙なエネルギーでは、熱伝導率が低くて暖かくなれない。ほんのちょっとでも個性を加えることで味わい深くしてやろう。そう、何かが足らないとただの稚拙なものになってしまう。要するに大事なことがたった1つでも加えてみよう。いきなり人間味が増して画面は豊かになる。ほんの一つまみで夢や希望がある世界観になっていくはずだ。

つまり人それぞれ価値観が違うから、愉快なとはとても複雑なもの。例え定石を貫いていっても、果たして正解に辿り着くとは限らない。いつも原点を意識していく。自分の都合の良い方へ、楽な方へ偏っていかないように心を配ろう。上手くいかない時は後ろ向きにならず、どうすれば良かったのかという考えることで、未来への最良の選択に繋がっていくだろう。数字のデータで考えたら可能性は計れるけど、自分の心に響いてくるものは瞬時に解析できなから、頭の中に記憶してゆっくりと時間をかけて、自分にとっての大切なものは何かを味わいながら浮かび上がらせよう。

昨日、そんなことを小さな天使から気付かせれた。母親の親友と短かったけど、とても楽しくて愉快な時間。そして、別れる時になった時に、彼は涙を流して寂しい気持ちを訴えた。涙、涙でなごり惜しさをアピールした。なんて微笑ましいドラマなんだ。純粋な思いを肌で感じさせてもらった。次に必ず会える人だと思うことなかれ。今この瞬間に精一杯の愛情を燃やそう。この日だけ、一期一会の素晴らしさを学ばせてもらった。