1998年6月に行われた総体予選決勝は定休日と重なったため、
試合は序盤からペースに乗れないまま進み、前半14分についに失点して先制されてしまいます。
まだまだ残り時間があるので母校の反撃に期待したいものの、守りを堅くした
相手に突破口が見いだせないまま前半はずるずる時間が流れて終了。
続く後半は温存していたエース中山選手を投入して反撃態勢が整いましたが、
出場して間もない後半1分と後半17分にイエローカードをもらって退場し、
1点ビハインドのゲームを10人で戦うことになりました。
この時はさすが勝利の二文字が頭から消えそうになって、動揺していましたが、
その後のゴール前でのピンチをしのいだ母校サッカー部は、後半20分に
反撃ののろしとなるフリーキックからこぼれ球を高松選手が決めて同点に追いつき、
さらにリズムが良くなった後半27分にゴール前の混戦から原田直選手が押し込んで逆転!
ところが終了間際に一瞬の隙から失点して同点になった上に勢いづいた流れが止まらず、
自陣ゴール前でシュートを許してしまい「やられた」と誰もが思ったボールは
クロスバーとポストが防いでくれたおかげで延長戦に突入。
延長戦は九死に一生を得た母校サッカー部が流れを作ると、延長前半9分に
またもやフリーキックからのチャンスでゴール前にグランダー気味のボールを
高松選手が値千金の決勝ゴールを決めて勝ちました。
ちなみにこのゲームで高松選手はディフェンスから急造フォーワードとして起用されて、
以後、中山選手との強力ツートップが誕生しました。
多々良学園3-2西京
――――――――12藤田②―――14村田②――――――――
――16中村②――15渡辺②―――7浜中③――6岡本③――
――9山本③――3大下②―――4高松②――2河村政②―
―――――――――――17河村直②―――――――――――
――16中村②――15渡辺②―――7浜中③――6岡本③――
――9山本③――3大下②―――4高松②――2河村政②―
―――――――――――17河村直②―――――――――――
交代 岡本→10中山②(後半0)、村田→19藤井①
中村→8原田直③(後半22分)、藤田→11原田知③(延長)
中村→8原田直③(後半22分)、藤田→11原田知③(延長)