基礎工事

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人間には、理にかなった動きがある。基本を徹底し、それをくどいほど教え、
動きにムダをなくせば、上に行っても通じるという考えです。理にかなった
動きなら、故障も防げますしね。いわば、基礎工事をしっかりと行うわけです。
 
基礎工事をないがしろにして、デザインや内装を優先すると、その建物は
一時的に目を引くこともありかもしれません。ですが、けっして長持ちは
しません。強固な土台をつくるには時間も、絶対数の蓄積も必要ですが、
一度固まってしまえば、そこからはどんな建物でも自在に設計できるんです。
 
そして基礎工事の段階ですから、無理は禁物ですね。選手には日ごろから、
「上で野球をやるんだろう?」と言って指導しています。ですから、故障しない
動きを教え、体をつくることが大きなテーマでした。
                              中村順司(元PL学園野球部監督)
 
今年、サッカー部の応援のために母校を訪れた時に隣りの野球場で基本
練習を繰り返す野球部の選手たちがいました。地味だけど、想いを込めて
動き回る選手たちを見ていると技術を根付かすことの大変さと大切を感じます。