アンテナ

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安いか高いかなんて心配しなくてもいい。
良質かどうかだけを考えればいいんだ。
もしそれが十分に良いものなら、
人々はその見返りをきちんと払ってくれる。
                         ウォルト・ディズニー
 
2001年3月、N先生作品展の二次会で親しくなったK先生曰く、学生たちを知人の
個展へ行かせたら、「よく売れていたとか」、「値段がいくらだった」など、
これまでになかった感想が生まれているんだよ・・・と冗談っぽく語られました。
あれから10年。今の学生たちはどうなっているのだろうかな?
 
美術品は家電製品や自動車の実用的な分野ではないため、使いづらく、
扱いづらく、機能性や効率性もよくなく、経済的にも安くはありません。
ただ、そんな美術品が求められる理由は「気を祓い」、「気を使い」ことが
自然に身に付き、覚える機会になるからだと思います。
すなわち日常でのふるまいや姿勢などにつながるものと向き合うことで、
自分自身を磨いていき、変化の激しい社会で生き残るために必要な
知恵を感じるアンテナを創ることができるからなのでしょう。