ハングリーさ

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治った時に、私は思った。報われない怪我はないと。
人は、乗り越えられない壁は与えられない。
その人が、乗り越えられると神様に判断されて、
その人に見合った壁が立てられるのだ。
                             瀬古利彦
 
中2の頃、走るのが一般的なレベルからそれなりに早くなった。かと言って、
それほど自慢できるほどのレベルではなかったが、校内では3本の指に入り、
市のロードレースでも中の上くらい。そして、中3になると市の陸上大会の
400mで大会記録をマークできたため、完全に陸上というもの目覚めた。
当時、男子マラソン界には宗兄弟や瀬古選手、地元・鐘紡の伊藤選手など、
次から次へ世界通じるランナーが出現して活気があって、マラソンの中継は、
好記録が続々生まれていたので息をのみながらテレビにかじりついていた。
 
あれから約30年。男子マラソンの歴代世界記録はケニア勢に独占されて、
さらに日本人ランナーは2時間10分を切る選手が少なくなっている。
ケニアを含むアフリカ勢の台頭は妥当だとしても、科学的トレーニングや
シューズなどの道具が進化した時代になぜか日本から国際レースに通じる
男子ランナーが生まれなくなった。
 
きっと、それは生活水準が高くなってハングリーさが育ちづらくなったのと、
実業団はマラソンよりも元日の駅伝を重視していることも原因じゃないのかな?
まあ、詳しいことはわかりませんが、人材が集う箱根駅伝出身者からそろそろ
誰か出てきて欲しいものですね。
 
ふと、そんなマラソンのことを思い出したのは、国内総生産GDP)速報値が
中国に抜かれて3位になったニュースを見た時。中国のように資源があり、
人口ある国に抜かれるのは仕方がないこと。ただ、「世界第2位の経済大国」
だったのは、勤勉な先人たちの遺産と言われるだけにここからが正念場。
どうかハングリーな気持ちを思い出して、活気のある経済になりますように!