闘志

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2006年1月2日、母校サッカー部にとって特別な想いが募る選手権大会が始まった。
それは前年10月に突然起きた経営破綻。民事再生法を受けながら臨む大会は
誰もが心の片隅に重たいものを抱えていた。しかし、大会前にお会いした父母会の
Aさんが「監督が俺が何があっても守る。心配するな!と言ってくれました。今は
その言葉を信じる以外ありません」と話してくださった。監督は立派だ。それ以外の
言葉がないのだから、あれやこれや今更言ったところでどうしようもない。監督の
熱い闘志はチームに浸透し、ラクルを幾つも起こして初めて国立へ進ませる。
2回戦の対戦相手である流経柏の主力選手は国体優勝メンバー。続く3回戦は
総体優勝した青森山田大会ガイドブックなどの事前の予想はこの両チームを
優勝候補に挙げていた。まさに前門の虎、後門の狼。そんな強豪に勝てたのは、
勝ち続けるしかない選手たちに監督が魔法をかけて才能を芽生えさせたからだ。
やはり高校サッカーで勝つには気持ちが一番重要。それがあれば大会期間中に
成長していき、全国で勝つことができるのだろう。