今ありて

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新しい季節(とき)のはじめに 新しい人が集いて
頬そめる胸のたかぶり 声高な夢の語らい
ああ 甲子園 草の芽 萌え立ち
駆け巡る風は 青春の息吹か
今ありて 未来も扉を開く
今ありて 時代も連なり始める
                                 阿久 悠「今ありて」
 
6年前、夏の高校野球で7試合を1人で投げ抜いて優勝へ導いたハンカチ王子
その疲労回復のために酸素カプセルを使用していたことが話題になった。
 
もう「根性」なんて言葉が若者に通じなくなったことがよくわかる出来事。
勝つためなら先端の科学兵器を利用することはありで、それを持つことが
できないチームは努力不足と割り切っているような気がする。
 
これは野球に限らず、いろんな攻略テクニックを身につけて大学入試へ
挑戦する受験生も同じ。もはや高校はサービス業化しているのかもしれませんね。
 
それはさておき、先週、友人のSは大好きな高校野球を球場で観戦。
雨で順延したため、彼の母校のゲームは応援できなくて残念だったが、
今年も思う存分に高校野球満喫できて笑顔でやってきた。
ちなみにSが観戦したゲームは県内の普通科高校と商業高校の対戦。
どちらも甲乙つけがたい力を発揮して、最後の最後まで全力で戦った。
60チームが参加した山口大会の小さな一コマのゲームだったが養殖ではなく、
天然の輝きを持つ高校野球がそこにあった。きっと、地方の目に付きづらい
なんでもない平凡な場所に、等身大の高校野球があるのだろう。
そんなこんなで今年は無性に高校野球が見たくなった。嗚呼、行きたい~